古本の処分を検討する方の中には、
- 捨ててしまうのは抵抗がある
- どうせなら誰かの役に立って欲しい
とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一度はあなたの本棚に並べられていた本ですから、少なからず愛着もあるでしょう。
本記事では、愛着のある古本を次の使い手へと繋ぐリサイクル方法を7個解説します。
紹介するリサイクル方法を実践することで、あなたのお部屋は片付き、社会貢献にも繋がります。
読み終えた本のリサイクル方法は2パターン
読み終えた本のリサイクル方法は、大きく分けて下記の2パターンに分類されます。
- 本を売ってお金に換える
- 本を必要とする人に届ける
いずれの方法をとった場合でも、あなたの本は次の使い手へと渡り、再利用されます。
しかしどんな本でもお金に変えられたり、必要な人に譲ったりできるわけではありません。
リサイクルをするためには、本の状態がある程度良くなければいけないのです。
以下で、どんな状態であれば人に譲れるのか見ていきましょう。
本の状態からリサイクル方法を決める
古本をリサイクルするにあたり、実行すべきは本の状態チェック。
古本の状態によって、選択できるリサイクル方法は異なります。
状態の良い本であれば友人にあげたり、売ってお金に変えられます。
しかし状態の悪い本は貰い手も少なく、処分せざるを得ません。
自分の古本の状態を見極め、どのリサイクル方法が選択できるのかを事前に判断することが重要です。
具体的な古本のチェック項目は、次の6つ。
- 刊行からどれほどの年月が経過しているか
- 日焼け・汚れの有無
- 折り目・ヨレの有無
- 書き込み・ラインの有無
- 付録・付属品の有無
- 虫食い箇所の有無
年月が経っていたり、折り目や書き込みがされていたりする本は、値段を付けられる可能性は低いため、処分しましょう。
冊数が多い場合には、チェックリストなどを用いて進めるのがおすすめです。
本を売ってお金に換える4つのリサイクル方法

リサイクルを検討する古本が比較的新しい場合や価値が高い場合には、売ってお金に変えられるかもしれません。
古本を売ってお金に変える方法には、下記の4種類があります。
- フリマ・オークションアプリで売る
- 街中の古本屋・書店に持ち込む
- 出張買取を依頼して買い取ってもらう
- 宅配買取を利用する
上記4つのリサイクル方法について詳しく解説します。
リサイクル方法1.フリマ・オークションアプリで売る
4つ目のリサイクル方法は、メルカリ・ラクマ・ヤフオクなどのフリマ・オークションアプリで売ること。
フリマ・オークションアプリでは買取のように業者を挟まない分、古本を高く売れます。
その分、本を売るのに手間がかかり、売れ残りが生じるリスクもあるため、大量の本を売りたい方には適さないでしょう。
下記に該当する人は、フリマ・オークションアプリの利用がおすすめです。
- 手間をかけてでも古本を高く売りたい人
- 価値の高い本を売りたい人
- すでに利用しているフリマ・オークションアプリの評価を伸ばしたい人
リサイクル方法2.街中の古本屋・書店に持ち込む
1つ目のリサイクル方法は、街中の古本屋・書店に持ち込んで買取ってもらう店頭買取。
古本を持ち込むとその場で査定〜買取が完結するため、即日に現金を得られる点が特徴です。
また、自分の好きなタイミングで買取ってもらえるため、出掛けたついでや仕事終わりなどにも利用できます。
冊数が多い場合は、手間がかかる点や近所に店舗がないと利用しにくい点がデメリットと言えます。
古本の店頭買取は、下記に該当する人におすすめなリサイクル方法です。
- 近所に古本屋・書店の店舗がある方
- リサイクルを検討する本の冊数が少ない方
- 少しでも早く本を売りたい方
リサイクル方法3.出張買取を依頼して買い取ってもらう
2つ目のリサイクル方法は、出張買取を依頼して買い取ってもらうこと。
出張買取とは、その名の通り査定スタッフが自宅を訪問し、査定〜買取をする方法です。
古本の梱包・積み込みを査定スタッフが実施し、利用者側の負担が少なくなるよう配慮されています。
しかし、出張エリアが限定されているケースが多く、居住地によっては利用できない恐れがあります。
出張買取の利用がおすすめな人は、次の通り。
- 大量の古本を売りたい人
- 査定スタッフと対面して本を売りたい人
リサイクル方法4.宅配買取を利用する
3つ目のリサイクル方法は、宅配買取を利用して古本を売るです。
宅配買取は古本を段ボールに詰めて郵送すると、査定〜買取まで自宅で完結できる方法です。
古本を梱包する手間はかかりますが、発送時には自宅まで集荷に来てくれるため、重い段ボールを運ぶ必要がありません。
郵送後は査定結果を待つだけで、まとまった時間を取れない人でも利用しやすいでしょう。
ただし査定結果に納得できない場合、返送料はお客様が負担するケースが多いです。
宅配買取の利用が適している人は、次の通り。
- スキマ時間で古本を売りたい人
- 近所に古本屋・書店がない人
- 売りたい本の冊数が少ない人
リサイクルできる古本を買い取ってくれるおすすめサービス3選

リサイクルできる古本を買い取ってもらいたい場合は、以下の3つのサービスがおすすめです。
- 澤口書店
- もったいない本舗
- ブックオフ
それぞれ特徴を解説していきます。
1.澤口書店

「澤口書店」は、神保町の古本街にある書店です。
買取方法は、持ち込み買取・出張買取・宅配買取が利用できます。
古書買取の専門知識を持ったスタッフが常駐し、知識と経験を元に正しい本の価値を見出してくれます。
マニュアルで査定はしていないため、納得できる価格で買い取ってもらえるでしょう。
他店で断られた書き込みがしてある本でも、リサイクルする本とまとめて売ることで、値段をつけてもらえるケースもあります。
売れないかもしれないと思う本でも買い取りできる可能性はあるため、諦めずに問い合わせをしてみてください。
2.もったいない本舗

「もったいない本舗」は、宅配買取を専門にしているサービスです。
午後3時までの依頼であれば当日集荷も可能で、スピーディーな対応が魅力です。
さらにダンボールも無料でもらえるため、急な引越しなどで本を売らなければいけなくなったときにおすすめです。
3.ブックオフ

「ブックオフ」は、全国に展開している買取サービスです。
持ち込み買取・宅配買取に対応しており、本以外の洋服や家具も買取対象です。
文庫本やコミックはもちろん、ビジネス本やスポーツ雑誌までジャンルは問いません。
大掃除や引越しで、本以外のものも一緒にリサイクルしたいと思った方は依頼してみてはいかがでしょうか?
本を必要とする人に届ける3つのリサイクル方法
せっかく本をリサイクルするのであれば、誰かの役に立って欲しいと考える方もいらっしゃるでしょう。
そんな方におすすめなのが、本を必要とする人に届ける下記3つのリサイクル方法。
- 図書館に寄贈する
- 自動・学童施設に寄贈する
- 友人・知人に譲る
上記の方法では、愛着のある本をそのままの形で残せる上に、社会貢献にも繋がります。
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
リサイクル方法5.図書館に寄贈する
図書館によっては、市民から本の寄贈を受け付けているケースもあります。
図書館側も所蔵スペースに限りがあるため、すべての本を引き取ってもらえるわけではありません。
自分が読まない本でも、図書館に置いてもらえれば必要とする人に読んでもらえます。
図書館への寄贈に興味がある方は、近隣の図書館に問い合わせるか、ホームページを確認してみましょう。
リサイクル方法6.児童・学童施設に寄贈する
学童保育施設や保育園・幼稚園などの保育施設でも、本の寄贈を募っている場合があります。
あくまでも子どもが読む本なため、絵本など児童向けの本に限定されます。
子どもが大きくなって読まなくなった本などがある場合には、検討してみてはいかがでしょうか。
児童・学童施設への寄贈に興味がある方は、先ほどと同様に近隣の施設へ問い合わせてみましょう。
リサイクル方法7.友人・知人に譲る
本を欲しがっている友人・知人に譲るのもおすすめ。
自分は不要だと思っている本でも、友人や知人の中に欲しいという人がいるかもしれません。
思い入れのある本を処分することに抵抗がある方でも、身近な人に譲るのであれば検討しやすいでしょう。
友人・知人以外にも「ジモティー」などのアプリを活用し、近所の人に譲るのもおすすめです。
譲る相手の情報を見て自分で決められるため、本を大切にしてくれそうな人を見つけ出せます。
本のリサイクルにまつわる3つの豆知識
古本のリサイクルに役立つ3つの豆知識は、次の通り。
- 本を縛る際は十字縛りがおすすめ
- 本のリサイクルに抵抗がある方は記録に残そう
- 趣味・趣向がバレたくない人は宅配買取を選ぶ
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
豆知識1.本を縛る際は十字縛りがおすすめ
古本を運ぶときに悩むことの多い、本の縛り方。
古本を縛る際には、本の中心に十を書くように紐をくぐらせる十字縛りが基本です。
十字縛りにすることで、紐がほどけにくくなります。
縛る際にはサイズの大きな本を下に置き、小さな本を上にするとバランスが良く、車で運ぶ際にも倒れにくいでしょう。
豆知識2.本のリサイクルに抵抗がある方は記録に残そう
思い入れがあって捨てづらい本は、感想を記録に残すのがおすすめ。
感想や内容を記録しておけば、たとえ本を手放したとしても読んだ時の感動や気持ちを振り返れるため。
おすすめな管理アプリは、下記の3つです。
日々の読書量管理やバーコードスキャンによる検索も可能です。
手軽に使えるため、気になる方はチェックしてみてください。
豆知識3.趣味・趣向がバレたくない方は宅配買取を選ぶ
古本をリサイクルに出す際に、書き込みや趣味で読んでいた雑誌など、自分の趣味・趣向が周りにバレたくない方もいらっしゃるでしょう。
その場合には、非対面で利用できる宅配買取がおすすめです。
査定スタッフもプロですから、趣味・趣向を気にしませんし、何より相手と顔を合わせないため抵抗なく利用できるでしょう。
値段がつかない本も引き取ってくれる業者が多いため、不要な本をまとめて片付けられます。
どうしてもリサイクルできない本は処分しよう
状態が著しく悪い本や価値が低い本は、買取サービスに取り扱ってもらえないのみならず、貰い手すらも見つからない可能性が高いでしょう。
買い手・貰い手が見つからない場合には、思い切って廃棄してみてはいかがでしょうか。
古本の処分方法は、主に下記の3種類があります。
- 資源ごみの日に古本を出す
- 古紙回収センターを利用する
- 不用品回収業者に依頼する
中には、本を廃棄することに抵抗を感じる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、いずれの方法をとったとしても、あなたの本は再生紙として再利用されるため、古本の廃棄もれっきとしたリサイクルです。
一度ご検討してみては、いかがでしょうか。
また、詳しい本の捨て方は「本の捨て方とは?おすすめの処分方法とお金に変える買取方法を紹介!」で解説しています。
ぜひ御覧ください。
古本は燃えるゴミとして処分はできない
詳しいルールは自治体ごとに異なりますが、古本は燃えるゴミではなく、資源ごみに分類されます。
万が一古本を燃えるゴミで出した場合、回収されないケースもあるため、注意が必要です。
ただし、極端に汚れている本やビニールが貼られた本などは、燃えるゴミに該当するケースがあります。
古本の捨て方や資源ごみ・燃えるゴミの分別方法は、各自治体のホームページに記載されているため、確認すると良いでしょう。
不要な本はリサイクルに出し、次の使い手へバトンを繋ごう
この記事では、古本のリサイクル方法について解説しました。
読まなくなった本をリサイクルに出せば地球に優しく、社会貢献にも繋がります。
読まなくなった本を片付けたい方は、今回紹介したリサイクル方法をぜひ実践してみてください。
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